病院では絶対稼げない？訪問リハが給料高い本当のカラクリ

「訪問リハは給料が高いって聞くけど…なぜ？ 何が違うの？」

病院でどれだけ頑張っても月給が伸びない。
昇給は毎年たった2,000〜3,000円。
同年代のPTは訪問に転職して、手取り30万・年収500万を実現している——。

この差は才能でも経験年数でもありません。「訪問リハという働き方の構造を知っているかどうか」で決まります。

もしあなたが今、給料への不安や将来へのモヤモヤを感じているなら、
この続きを読むことで、“あなたが選ぶべき働き方が明確になる”はずです。

訪問リハはなぜ給料が高いのか？背景を徹底解説

「訪問リハって本当に給料が高いの？」「病院より稼げるって聞くけど、なぜ？」

特に、病院や老健で働くPTが転職を考え始める理由の多くが、「努力しているのに給料が上がらない」という現実。 その一方で訪問リハでは、20代後半〜30代で手取り28〜33万円を超えるPTが珍しくありません。

なぜこれほど給与差が生まれるのか？ その理由は「仕事内容が大変だから」でも「危険だから」でもなく、“収益構造がまったく違うから”です。

この記事では、訪問リハの給料が高い理由を、病院・施設との比較や業界の需要構造から徹底解説します。

訪問リハと病院・施設の給与比較データ

まず最も知りたいポイントは、 「実際にどれくらい給与が違うのか？」 ということですよね。

▶月給・手取りの比較（平均値）

勤務先	平均月給	手取りの目安	特徴
急性期・回復期病院	23〜28万円	18〜23万円	給与が横ばいで伸びづらい
老健・デイ	22〜27万円	18〜22万円	賞与は多いが基本給は低め
クリニック	25〜32万円	20〜25万円	残業で収入が増えやすい
訪問リハ（訪問看護）	30〜40万円	25〜33万円	高単価・歩合がつきやすい

つまり、訪問リハは病院より平均で月5〜10万円高い水準です。

▶具体的な給与モデル（件数ベース）

1日の訪問件数	月間件数	総支給額の目安	手取り
4件	80〜90件	32〜36万円	25〜28万円
5件	100件前後	38〜42万円	28〜33万円

病院の10年目と、訪問リハの半年後の給与が同じ…というケースも珍しくありません。

訪問リハ業界の需要と供給のバランス

給料が高い理由の一つは、訪問リハの需要＞供給のバランスが全国的に続いているという点にあります。

▶需要が急増している背景

• 高齢化により在宅療養者が急増している
• 病院の在院日数が短縮 → 退院後のリハ需要が爆発
• 介護保険サービスとして訪問リハ・訪問看護の利用が増加
• 在宅医療の国の方針により、訪問系サービスが推進されている

特に「自宅での生活期リハ」は継続ニーズが高いため、慢性的な人手不足が続いている業界です。

▶供給不足の理由

• 訪問リハの経験者が少ない
• 病院から訪問へ移る人がまだ少数
• 一人で移動する不安から敬遠されやすい
• 新人がいきなり訪問に行ける職場が少ない

その結果、 「求人はあるのに人が足りない → 給料が高くなる」 というシンプルな市場原理が働いています。

病院では若手が供給過多ですが、訪問は常に供給不足。 この差がそのまま給与差として現れます。

高給を実現する収益モデルの仕組み

訪問リハの給料が高い最大の理由は、“病院とは全く違う収益モデル”にあります。

▶病院の収益モデル

• 診療報酬（リハ単位）に上限がある
• 点数が全国一律で固定
• 人件費が高く、利益率も低め
• リハ職の人数が多く、1人あたりの売上が低い

病院は「固定収入 × 固定単価」で伸びしろが少ないため、昇給は微増（年1,000〜3,000円）となりがちです。

▶訪問リハの収益モデル

• 1件＝6,000〜9,000円の高単価
• 訪問件数が増えるほど売上が上がる
• PT1人あたりの生産性が高い
• インセンティブ（歩合）を付けられるモデルが多い
• 事業所の利益率が高く、給与に還元されやすい

▶訪問リハの利益構造（例）

• 1件8,000円 × 月100件＝80万円（売上）
• 給与：40万円
• 事業所の利益：15〜20万円

病院とは違い、「PT1人が生み出す売上が大きい → PTの給料も上げやすい」という非常に合理的な仕組みになっています。

▶インセンティブ制度の威力

訪問リハでは、一定件数を超えると「1件あたり○円」を支給する歩合制度が一般的です。

• 80件 → 基本給のみ
• 90件 → +1〜2万円
• 100件 → +3〜5万円
• 110件 → +6〜8万円

訪問リハの給与が高いのは、決して“職場が大変だから”ではなく、

• 市場の需要
• 供給不足
• 高単価の収益モデル
• 成果が給与に反映される仕組み

これらが組み合わさった「合理的な結果」です。

「訪問リハの働き方については、こちらの記事で“休めない問題”も深掘りしています。」

給料が高いぶん、負担も大きい？訪問リハのリアル

「訪問リハは給料が高いって聞くけど、そのぶんキツいのでは？」「ノルマがやばい、業務量が多いって本当？」

たしかに訪問リハは病院よりも収入が高い傾向にありますが、メリットだけでなく、“負担や大変さ”も確実に存在します。

この記事では、“訪問のリアル”を、
業務量・ノルマ・ストレス・働く人の本音という切り口で深掘りします。

高給の裏にある業務量・ノルマの実態

訪問リハが高収入になりやすいのは、「件数＝売上」という成果型の構造が理由です。 そのため、収入と業務量は強くリンクしています。

▶1日の訪問件数の目安

訪問件数	働き方の感覚	総支給の目安
3件	ゆとりあり・書類も丁寧にできる	25〜30万円
4件	一般的・無理のない働き方	30〜35万円
5件	やや忙しいが収入は高水準	35〜42万円
6件	ハード寄り・事務作業が溢れやすい	40〜48万円

訪問件数が増えれば収入も高くなるため、「稼ぎたい人は5件以上」「無理せず働きたい人は3〜4件」という選び方が一般的です。

▶実はノルマは“事業所によって全然違う”

訪問リハで怖がられがちな「ノルマ」ですが、 実際には以下のように大きく差があります。

• 件数ノルマなし（80〜90件で十分）
• ゆるいノルマ（90〜100件）
• 明確なノルマあり（100〜120件）

ノルマがきつい事業所は、「インセンティブで高給を狙える反面、業務量が多い」という特徴があります。

逆に、ノルマがゆるいorない職場は、「安定した働きやすさはあるが給与は控えめ」になります。

「単位数が給料にどう影響するのか、ノルマの実態を知りたい方はこちらも参考になります。」

メリットだけではない！訪問リハのデメリット

訪問リハは収入面の魅力が強調されがちですが、 実際にはデメリットや負担も存在します。

▶デメリット①：移動のストレス

• 天候（雨・雪・猛暑）によって体力を削られる
• 路上駐車や道に迷うなど環境要因のストレスがある
• 都市部は交通量が多く移動時間が読めない

▶デメリット②：一人で判断する場面が多い

• 病院のようにすぐ相談できる環境ではない
• リスク管理・危険予測能力が強く求められる
• 初心者は「責任が重い」と感じやすい

▶デメリット③：書類仕事が意外と多い

• 訪問終了後にサマリー・計画書をまとめる必要がある
• ケアマネとの連携調整が必要
• ICT化されていない職場は書類地獄になりやすい

▶デメリット④：メンタル負荷が高いケースもある

• 家庭環境・家族関係が複雑な利用者も多い
• 生活保護・独居・虐待リスクなど、病院とは違う困難事例もある
• 「生活そのもの」への介入になるため責任感が重い

訪問リハは「稼げるけど楽ではない」というのが正直なところです。

現場の声：訪問リハで働く人の本音インタビュー

ここでは、実際に訪問リハで働く理学療法士のリアルな声を紹介します。

▶20代後半・男性PT（訪問歴1年）

「病院の頃より収入は8万円くらい増えました。最初は一人で訪問するのが怖かったけど、慣れれば逆に楽。利用者さんと深い関係を築けるし、仕事の自由度も高いです。」

▶30代前半・女性PT（小児訪問）

「移動が大変だけど、生活に寄り添える分、やりがいは病院より大きいです。書類は多いけど、収入が高いので納得できます。」

▶40代・男性PT（管理者）

「訪問は売上が明確なので、努力した分だけ給与に跳ね返るのがいい。管理者になると収入は一気に上がるけど、責任も増えますね。」

▶30代後半・女性PT（子育て中）

「訪問は時間調整がしやすくて働きやすい。非常勤でも月25万円以上はいけるので、ワークライフバランスが取りやすいです。」

しかし、給与・自由度・将来性という観点では、病院より圧倒的に優れている面が多いのも事実です。

訪問リハに向いている人・向いていない人の特徴

「訪問リハは給料が高いのは分かったけど、自分に向いているのか不安…」「今の働き方がしんどい。訪問に変えたら本当に楽になる？」

訪問リハは、向いている人には圧倒的にメリットが大きい一方、 向いていない人が働くとストレスや負担が増える働き方でもあります。

ここでは、「向いている人・向いていない人のリアルな特徴」 を具体的に解説し、転職前に知っておくべき重要ポイントを整理します。

「訪問リハの仕事内容や向き不向きは、こちらの記事で詳しく比較しています。」

高給を活かせる人の共通点

まずは、「訪問リハで高給を最大限に活かせる人」の特徴を紹介します。 ここに当てはまる人は、訪問に行くことで収入・働きやすさ・やりがいのすべてが向上しやすいです。

▶① 一人で判断する力・責任感がある人

訪問リハは、自宅という「生活の場」でのリハビリです。

• 患者の状態変化を自分で判断する
• 環境の安全性を考慮する
• ご家族への説明も自分が主体で行う

自分で判断して動くことが苦にならない人は非常に向いています。

▶② コミュニケーション力がある人

訪問リハは技術以上に、

「人と関係を築く力」＝仕事そのもの

といっても過言ではありません。

• 家族との距離感の調整
• ケアマネとの連携
• 医師や看護との情報共有

こうした多職種コミュニケーションが得意な人は、訪問で強みを発揮できます。

▶③ マイペースで働きたい人

訪問リハは基本的に“ひとり仕事”です。

• 人間関係のストレスが少ない
• 自分のリズムで仕事を進められる
• 昼休憩を好きな場所で取れる

「病院のチームプレーが苦手」「人が多い職場だと疲れる」というPTは、訪問で働きやすさを感じます。

▶④ 収入を上げたいという目的が明確な人

訪問リハはインセンティブがあり、件数に応じて収入が増える仕組みです。 そのため、

“稼ぎたい理由が明確な人”は非常に強い

傾向があります。

• 家族のために収入を増やしたい
• 貯金を増やしたい
• 副業や学びに投資したい

目的意識を持てる人は、高給を武器に人生の選択肢を広げやすいです。

高給よりも働きやすさを重視する人が知るべきこと

一方で、「収入アップより働きやすさを重視したい」というPTも多いでしょう。

その場合、訪問リハの特徴を正しく理解しておかないと、「こんなはずじゃなかった…」となる可能性があります。

▶① 訪問リハは“精神的負荷”が病院より高い場合もある

• 独居・家庭問題など生活背景が複雑なケースが多い
• メンタルケアが必要な利用者もいる
• その場での判断が求められ、責任が重いと感じることも

「医療チームの中で安心して働きたい人」は、訪問よりも院内の方が合う場合があります。

▶② 移動が苦手な人は要注意

• 運転が苦手・不安がある
• 雨の日や雪の日の移動が大変
• 都市部は渋滞や駐車問題がストレスになる

運転そのものがストレスになるタイプは、訪問リハの大きな負担になりえます。

▶③ ルーティンワークが好きな人は合わない可能性あり

訪問リハは毎日環境も利用者も違い、常に状況判断が必要です。 逆に、

• 「決まった流れで仕事したい」
• 「毎日同じ環境が安心する」

というタイプは病院やデイの方が向いています。

▶④ “書類作業が苦手な人”は注意が必要

訪問はケアマネ・医師に提出する書類が多いため、

• 文章作成が苦手
• パソコン作業が遅い

という人には負担が大きくなりがちです。

訪問リハは、「向いている人」にとっては、 高給・自由度・やりがいの三拍子がそろった最高の働き方です。

しかし「向いていない人」が選ぶと、 精神的・体力的な負担が強くなる働き方でもあります。

訪問リハで高収入を得るためのポイントと注意点

「訪問リハは給料が高いのは分かった。でも、どうすれば実際に高収入を取れるの？」「求人の中には“危険な高給案件”もあるって本当？」

訪問リハに興味を持った理学療法士が次に抱く悩みは、「具体的にどう選べば失敗しないのか？」 という点です。

訪問リハは、職場の収益構造・件数設定・管理者の体制によって、同じ“訪問”でも手取りが5〜10万円変わります。

さらに、給料が高い職場ほど裏にリスクが隠れているケースもあり、 事前にポイントを押さえなければ“ブラック訪問”に遭遇する可能性があります。

年収を上げるための職場選びのコツ

訪問リハで高収入を得る鍵は、「どの事業所を選ぶか」です。

訪問看護ステーションは全国に1万件以上あり、 給与水準も環境も“ピンキリ”。 だからこそ、正しい基準で選ぶことが大切です。

▶① インセンティブ制度が明確かどうか

高収入を狙うなら、まず確認すべきはインセンティブの仕組み。

• 80件までは固定給、90件〜1件○○円
• 100件超で1件ごとに5,000円加算
• 120％越えたら売上の○％を還元

このように、“どこから歩合が発生するか”が明確であるほど稼ぎやすいです。

インセンティブが曖昧＝稼げない職場という法則があります。

▶② 訪問件数のモデルが現実的かどうか

• 4件／日 → 30〜35万円
• 5件／日 → 35〜42万円
• 6件／日 → 40〜48万円

ここで注意するべきは、“件数モデルが高すぎる事業所は危険”ということ。

▶③ 管理者・看護との連携体制

稼ぎやすい職場ほど、以下が整っています。

• 管理者の経験値が高い
• 看護との申し送りがスムーズ
• 書類作業がICT化されている
• 移動ルートが最適化されている

逆に、「管理者が不在」「看護と仲が悪い」「書類が紙」この3つが揃うと一気に働きにくくなります。

「昇給や評価基準について知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください。」

高給案件の裏に潜むブラックな求人の見抜き方

訪問リハの求人を見ていると、「月給40〜50万！」という魅力的な数字が並んでいます。

しかし、その中には“危険な高給求人”が存在します。

▶①「未経験歓迎×インセンティブ高額」は要注意

未経験でいきなり高額インセンティブを設定している職場は、「人がすぐ辞める」可能性が高いです。

理由は簡単：

• 教育体制が整っていない
• 新人でも件数を詰め込まれる
• 管理者が現場に不在でフォローできない

“高給で釣っているだけ”の可能性があります。

▶② 求人票に「ノルマなし」と書いてあるのに、裏で存在するケース

訪問業界ではよくある話ですが、 求人では「ノルマなし」と書かれていても…

• 実際には90件以上を求められる
• 件数が少ないと給料が下がる構造
• 利用者減で休みの日に電話が来る

これは“実質ノルマあり”のブラック案件です。

▶③ 1日の訪問件数が異常に高い

1日6件でもハードなのに、 「1日7〜8件を想定」 という事業所も存在します。

この場合、

• 移動時間が確保できない
• 書類作業が夜にズレ込む
• 疲労が蓄積して辞める人が多い

これは典型的なブラック訪問です。

▶④ 求人票の給与が“総支給”か“歩合込み”かを確認する

よくある落とし穴：

• 「月給40万円」と書いてある → 実は歩合MAX達成時の数字
• 「30万円保証」と書いてある → 実際は残業代込み

求人票の“数字のマジック”に騙されないことが最重要です。

スキルアップとキャリア設計の重要性

訪問リハは高収入を得やすい働き方ですが、長期的に安定したキャリアを築くには“スキルアップ”が必須です。

▶① 訪問リハに必要なコアスキル

• リスク管理（急変時対応・安全確保）
• 環境評価スキル（家屋・動線・生活支援）
• 多職種連携（ケアマネ・看護・医師との連絡）
• 疾病管理（慢性疾患・フレイル・呼吸器）

これらは病院より高度な場面もあり、スキルが高いPTほど高収入を維持しやすいです。

▶② 管理者を目指すのも収入UPの王道

訪問リハでキャリアを伸ばしたい場合、管理者（管理者候補）になるのが最短ルート。

• 基本給＋管理者手当（3〜7万円）
• 売上管理に応じて給与が上がる
• 年収550〜700万円も現実的

「現場で稼ぐ → 管理者になって安定収入」 という流れをつくるとキャリアが安定します。

▶③ 将来は“委託・フリーランス”という道もある

訪問リハの経験は、将来の働き方の選択肢を大きく広げます。

• 委託訪問で高単価（1件4,000〜5,500円）
• パーソナルリハ・自費リハに転向
• 小規模ステーションの開設

訪問リハで高収入を得るためには、正しい職場を選ぶこと・危険な求人を避けること・長期的なスキル戦略を持つことが欠かせません。

ここでしか読めない！訪問リハ給料事情の裏側

「訪問リハってなぜそんなに給料が高いの？」「管理者になったらどれくらい収入が変わる？」「歩合制って実際どうなの？ 危険じゃない？」

この記事では、訪問リハの現場を深く理解しているプロの視点から、管理者のリアルな収入事情・歩合制の仕組みの裏側・将来の給与トレンド予測まで、他では読めない情報を徹底解説します。

訪問リハは「給料が高い」だけでなく、キャリアの伸びしろ・市場価値・働き方の自由度すべてにおいて病院を上回る可能性があります。

「訪問リハで年収アップを狙うなら、転職戦略も重要です。」

管理者になると収入はどう変わるのか？

訪問リハにおける最大の収入アップポイントは「管理者（管理者候補）」になることです。

▶一般PTと管理者の給与差（リアルデータ）

役職	月給	手取り	年収の目安
一般PT（訪問）	30〜40万円	25〜32万円	360〜480万円
管理者	40〜55万円	32〜45万円	500〜700万円

管理者になると、月給は平均＋10〜15万円、年収は＋100〜200万円伸びます。

病院では「主任になっても月5,000円アップ」という世界ですが、 訪問リハは役職の手当が圧倒的に大きいのが特徴です。

▶管理者の仕事内容のリアル

• スタッフのスケジュール管理
• 看護・ケアマネとの連携調整
• 利用者の新規契約対応
• 売上管理・請求チェック
• 書類の最終確認

「営業」「管理」「現場」の3要素が混ざります。

▶管理者に向いているPTの特徴

• コミュニケーション力がある
• 職場の雰囲気をつくれる
• 管理職に抵抗がない
• 責任感が強い

管理者は大変ですが、そのぶん収入は訪問リハの中で最も高く、“30代で年収600万円”も現実的です。

歩合制・固定給の違いと選び方

訪問リハの給与体系は大きく分けて次の2タイプがあります。

• 固定給＋インセンティブ（最も一般的）
• 完全歩合制（委託・業務委託型）

どちらを選ぶかで年収も働き方も大きく変わります。

▶① 固定給＋インセンティブ型（正社員）

最も平均的な訪問リハの給与モデルです。

• 安定した固定給がある
• 80件〜から歩合がつく
• 件数次第で月3〜10万円アップ

「安定性＋高収入」が両立できるため、訪問リハ初心者はまずこれを選ぶべきです。

▶② 完全歩合制（業務委託）

1件あたりの単価が高いのが特徴です。

• 1件：3,500〜5,500円
• 月80件 → 28〜35万円
• 月100件 → 35〜45万円

やればやるだけ稼げる反面、不安定さもあるため、子育て中のPTや副業として選ぶ人も多いです。

▶結論：初心者は固定給型、稼ぎたい人は歩合も検討

訪問リハ未経験者 → 固定給＋インセンティブ
訪問リハに慣れてきた → 歩合制で収入最大化

この順番が最もリスクが少なく、年収UPに繋がります。

訪問リハの将来性と今後の給与トレンド予測

訪問リハは「給料が高い」と言われていますが、将来どうなるのか？ 給料は下がらないのか？という不安を抱くPTは非常に多いです。

ここでは、業界の動向をふまえた“未来予測”をお伝えします。

▶① 在宅医療の需要は今後さらに加速する

• 高齢化率が40％に向かう日本では「在宅医療」が主流になる
• 病院は急性期集中に移行 → 生活期は訪問へ移行
• リハビリ難民が増え、訪問のニーズは確実に増加

需要が伸び続ける → 訪問リハの給与は下がりにくいという構図です。

▶② 訪問看護ステーションの数は増え続けている

ステーションの増加は競争を生みますが、人材不足 → 給料が上がる方向に働くのがポイントです。

特に都市部では、「リハスタッフを採用できない」という事業所が多数あり、待遇の改善は今後も続くと予測できます。

▶③ リスク管理スキルのあるPTは年収が高止まりする

訪問の現場では、以下のスキルが高いPTは市場価値が上がり続けます。

• 呼吸器・循環器リハ
• 生活期のリスク管理
• 小児・難病の訪問経験

これらの専門性を持つPTは、管理者候補として優遇される → 給料が上がり続けるという未来が見えています。

▶④ 結論：訪問リハの給与は今後も“高い水準を維持”する可能性が高い

市場原理・国の政策・業界の構造を総合すると、訪問リハの給与水準は下がるどころか、上がる可能性すらある

訪問リハは、高収入・自由度・スキルアップ・キャリアの幅広さにおいて理学療法士の中でも最も可能性がある働き方です。

ただし、正しい職場を選ぶことが何より重要です。

■ まとめ｜訪問リハの給料が高い理由と、失敗しない働き方戦略

この記事では「訪問リハはなぜ給料が高いのか？」という根本的な疑問に対し、業界構造・収益モデル・キャリアの裏側まで踏み込んで解説しました。

最後に重要ポイントを整理します。

• 訪問リハの給与が高い理由は“成果型収益モデル”にある
  1件あたりの単価が6,000〜9,000円と高く、件数がそのまま売上に直結するため高収入になりやすい。
• 病院と違い、努力が収入に反映されやすい
  病院では単位数の上限・診療報酬の制限があるが、訪問は生産性が高く給与に反映しやすい。
• 管理者になると収入が一気に跳ね上がる
  月給40〜55万円・年収500〜700万円も現実的で、昇給幅は病院と比べものにならない。
• 給与体系は「固定給＋インセンティブ」と「完全歩合制」がある
  初心者は固定給＋歩合が安全。経験者・稼ぎたい人は委託型でも高収入が狙える。
• 高給求人の中にはブラック案件も混ざっている
  ・1日7〜8件の超過密スケジュール ・未経験歓迎×高歩合（教育不足の可能性大） ・「ノルマなし」と書いてあるのに裏では件数圧力 → 高給だけで判断すると失敗しやすい。
• 訪問リハの将来性は非常に高い
  高齢化と在宅医療の拡大により需要は増え続け、給与水準が下がる可能性は低い。
• スキルアップが収入アップに直結する希少な領域
  リスク管理・生活期評価・慢性疾患対応などの専門性を持つPTは市場価値が高い。
• 訪問リハは向き不向きがはっきり分かれる働き方
  ・自分で判断できる ・コミュニケーションが得意 ・マイペースに働きたい → こうした人は訪問で成功しやすい。
• 結論：訪問リハは“給料が高いだけではなく、キャリアの伸びしろも大きい”
  正しく職場を選べば、年収・自由度・スキルのすべてを高められる可能性がある。