体重計の体脂肪率は正確か?体組成計をinBodyと比較して精度を検証

　一度は「体重計の体脂肪率は正確か」と疑問に思ったことはありませんか？
　本記事では、家庭用の体組成計とinBodyを比較して精度の検証結果をまとめています。

本記事でわかること

筋トレ太郎

減量生活を通して、体脂肪率の精度が高かった体組成計を紹介します。

　私は、2023年9月より本格的にボディメイクを始め、2024年7月ゴールドジム主催のマッスルゲートメンズフィジーク新人の部に参加しました。
　5ヵ月の減量期間を設けて体重76.8kg→56.9kg、体脂肪率25.6%→4.7%まで減量し、体重計で体脂肪率を毎日測定していました。

体重計の体脂肪率は正確か

　体重計の体脂肪率測定は便利ですが、正確性には限界があります。その数値は「参考値」として捉えるのが一般的です。以下の理由から、家庭用体重計の体脂肪率測定が必ずしも正確ではない場合があります。

　家庭用体重計は、主に「生体電気インピーダンス法（BIA法）」を使用しています。微弱な電流を体内に流し、その抵抗値を測定することで体脂肪率を推定します。この方法は、以下に依存します。

　家庭用体重計の結果は、医療機関やスポーツ施設で使用されるDEXAスキャンや水中体重測定などの専門的な方法と比べると精度は劣ります。

　体組成計とは、身体の構成要素を測定するためのデバイスです。体重計の進化版ともいえるもので、単に体重だけでなく、以下のような身体の組成に関するデータを測定・表示することができます。

【主な測定項目】

【利用シーン】

inBodyと家庭用の体組成計を比較して、一番精度が高かったのは、FitScanの体組成計でした。
OMRONの体組成計もほぼ同じ数値でしたが、過去の使用感では「5%未満」の体脂肪率は測定できず、唯一FitScanの体組成計が5%台を測定することが可能でした。
3つの体組成計のなかでAnkerは、体脂肪率がやや高く計測される印象です。

精度向上のためのポイント

次の時間帯が測定に適しています

【注意点】

正確性の限界：測定結果は推定値であり、誤差が生じる場合があります。特に、食後や運動後は値が変動します。
使用条件：使用時には裸足で電極に触れる必要があります。
ボディビルダーやスポーツを職業にしている人またはそれに近い人は、体内水分量などの体組成が、平均的な値と差が大きい可能性があるため、正しく測定できない場合があります。

体重計の体脂肪率は「目安」として使用するのに適していますが、正確な値を得たい場合は、専門の測定方法を利用するのが良い。ただし、日々の体脂肪率の変化や傾向を追うことで、身体の管理には十分役立つツールです。
体脂肪率を正確に測る方法は、毎回同じ条件（時間帯や食事の状態）で測定する。直前に水分を大量に摂取したり、運動をしない。複数回測定し、平均値を取る。
体組成計によって数値にばらつきがあり、使用用途に応じて体重計を選択すると良い。